合掌・相続
暦では今日は立秋・・・まだまだ暑い日が続きます。
先日お寺さんがお参りに来て下さいました。
その折にいただいた冊子に掲載されていた文にとても感銘を受けたのでご紹介したいと思います。
「身は華と与に落ちぬれども、心は香と将に飛ぶ・・」 『性霊集巻八』
花はつぼみをつけ、美しく咲き、やがて音もなく散って行きます。
しかし亡き人の素晴らしい心は、花の香りが漂うように広がり
残された私たちの心へいつまでも残っていきます。
お大師さまは無常の中のいのちの永遠を、この珠玉のことばに残されました。
亡くなった方との思い出は、人それぞれ異なっています。
自分がつらいとき
一緒に涙を流していつまでもそっと寄り添ってくれたこと
うれしいことがあった時
屈託のない笑顔で、自分以上に喜んでくれたこと
そのかけがえのない素晴らしい思い出を
そつと合掌に包んで、自分の心に大切に抱いてみます。
そして、今度はその手をゆっくりと開いて
亡くなった方がいつもしてくださったと同じように
穏やかな笑顔を
心がほっとすることばを
さりげない優しさを
まわりの方々に広げてみます。
すると、遠くに行ってしまったと思った方が
実はいつも心の中から自分を支えてくださることに気がつきます。
合掌を通して、仏さまの心を故人から今を生きる人々へつないでいくことができるのです。これを「相続」といいます。
生かせ いのち より 高野山真言宗 総本山金剛峯寺
初盆を迎えます。
残された者それぞれに母との思い出があります。
その思いを今に生かしていく、大切な時間にしたいと思っています。
